neverjpのぶらり日記

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在庫管理システムのS/W構成



小型コンピュータとして、小さいOS(一部ジョブコントロールプログラムを含む)があり、ファイルシステムはLIOCS(Logical I/O Control System)とPIOCS(Physical I/O Control System)があり、Display のコントロールには4KBのハンドラ(一般に通信端末の処理プログラムにはハンドラという用語が使われ、そのほか周辺機器の処理プログラムにはデバイスドライバと呼ぶようです)があり、アプリケーションプログラムにはInquiry Answer(在庫確認、引き当て)、 ディスパッチシステム(出荷指図)があり、オンラインバッチ(オンライン上での一括処理)がコンカレント(同時並行処理)に動く、そうした構成でした。LIOCSとはプログラムでファイルを扱うアクセスメソッドです。例えばディスク装置の入出力について云えばハードウェアの1レコードセクタではなしに、プログラムで扱う1論理レコード(H/Wのレコードの長さにかかわらず、フィールドの集合を指す)の1商品のデータのGET,PUTに係わるものです。商品ファイルは在庫マスタも兼ねISAM(Indexed Sequential Access Method)で、取引先ファイルもISAM 、受注ファイルはDAM (Direct Access Method)でした。SAM(Sequential Access Method)はバッチシステムで用いられました。販売管理システムはオンライン業務終了後受注ファイルから売り上げデータを抜き出しその後のバッチシステムに繋げていました。各アクセスメソッドはDTF(Define the File)テーブルでファイルの属性を定義するものでした。PIOCSはH/Wのところで述べ忘れましたが、I/Oにはチャネルと呼ばれるポートがあり(パソコンではIBMPS/2 時代にマイクロチャネルを実現しました)、セレクタチャネル(高速装置用)とマルチプレクサーチャネル(低速用)とがあり、それをPIOCSで入出力のプログラム(現在パソコンのデバイスドライバ)で入出力処理がなされていました。これは装置へのセクタ単位の入出力に関するものです。もちろんマルチタスクはだめでしたがオンラインプログラムの一種としてコンカレント処理(擬似バッチ、CARD to PRINT etc)がなされていました。 ちなみに開発言語はアセンブラでした。

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