neverjpのぶらり日記

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最初のFORTRANユーザ



9300FORTRANユーザシステムサポート

汎用小型コンピュータであるOUK9300コンピュータはIBM360互換機でした。生産は日本のOUK(沖ユニバック)という会社で行われていました。私は大学でFORTRANを学んでいましたから、会社に入ってもそのよしみでFORTRANがらみのセールスやそれに伴うベンチマーク*1の作業などは所属する部の中でも私に回ってくることが多かったわけです。あるマルチ商法紛い(お客様は神様ですから客先をこのように表現するのは気がひけますが)の会社に導入された9300はそこのオーナーにFORTRANを趣味で使われることとなり私の出番となったわけです。そのオーナーは9300のFORTRANがどのくらいのスペックを持っているのかを尋ねてきました。私はFORTRN66のサブセットであると告げました。そして各ステートメントが日本のマニュアル通りであることを説明し、ユーザーに使ってもらうこととなりました。プログラムのソースデータは学生時代に使った、紙テープベースのFORTRANと違ってOUK9300のFORTRANでは80カラムのカードをパンチして文字が印字され、それはデバッグする者にとって大変楽なものでした。紙テープはもちろん印字されません。そしてどの行のどの文字というのは紙テープに穿孔された穴で判断するわけです。ですからデバッグの作業は天と地の違いがあります。何回か通ってFORTRANのサポートから解放されました。自分の経験値ではあっけないアクティヴィティで終わりました。

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*1:ソフトウェアやハードウェアなどの能力を各社のマシーンで性能評価するものです