neverjpのぶらり日記

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市役所業務



私が初めて担当したシステム開発は市役所の住民記録のシステム開発でした。すでに役所の出張所から住民票が集められ、それをカードパンチして当時最高速のMT装置にデータを収集しているところで、また当社の汎用小型計算機から中型電子計算機に移行するところでした。私は新卒で会社の研修を終えたばかりのSEとしては駆け出しのぺいぺいでした。でも上司から客先の計算機室の所長に学卒2年目という風に紹介され相当なプレッシャーを感じました。

当時はまだアセンブラでシステムを開発するのが常識でしたから、小型機のアセンブラから中型機のアセンブラにグレードアップするにあたり、客先に新しいアセンブラの講習を施すことになりました。私は会社で新しい中型機のアセンブラを習得したばかりでしたから、簡単に客先SE相手にそれを教えることができました。しかし私は小型機の知識がありませんでしたから、その相違点を説明することができませんでした。今から思うと大変易しいことなのですが生徒さんは相当苦労されたと思います。

次に与えられた仕事はSORTのプログラムを組むことでした。プログラムのオウンコードをコーディングしました。SORTの始まりと終わりで付加価値を付けるためのコーディングを書きました。週に2〜3本のペースでそれをこなしました。

その次に与えられた仕事は郵便番号の自動インサートでした。今は住所と郵便番号について郵便番号の対照表は整備されていますが、当時はそういったものがなく自分が住所と郵便番号をテーブル化してバイナリサーチをしてインサートしました。市では条と丁目で複雑に郵便番号が入り組んでいましたから、中型機の記憶装置64KBでOSを含めるとプログラムのサイズには条丁目をすべて分割してサイズに含めることは不可能でした。それで条丁目で郵便番号が異なる境目で4分割し4事象にしました。各事象でまだ1意に郵便番号が確定しない場合、さらに4分割しそれを繰り返し1意に定まるまで分割しました。そして1意に決まるところまでリンクを付け最後に郵便番号を載せておきました。このプログラムは未完成に終わってしましたがアルゴリズムについていい勉強になりました。

約1年の長期出張でしたが最後に歓送会まで開いてくれ大変感謝しております。この出張の間自社の営業所では勉強会が開かれ、COBOL言語、リムーバブルディスクの構造など新しい知識がいくつも身に着きました。

私が長期出張している間同期の連中は講習でオペレ―タ・インタフェースを受講しOSの知識に関しては後れを取ってしまいました。以上がサイトで初めて経験した事柄です。

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↑北海道新千歳空港ビル内松尾ジンギスカンで食べたジンギスカン定食

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