neverjpのぶらり日記

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(14)キャッシュメモリ



キャッシュメモリはパソコンの動作速度を高速化する装置の一つです。キャッシュは「cache」で「貯蔵庫」という意味です。ユーザーがパソコンに命令やデータを与えると、それがCPUを通ってメモリ*1に記憶されます。それから、CPUはメモリから命令やデータを1つずつ取り出して実行します。けれども、CPUは超高速に動作するため、メインメモリでは情報やり取りが滞ることがあります。これを助けるのがキャッシュメモリです。キャッシュメモリはCPU内に設けられているため動作速度が速いです。よく使う情報をこの中に蓄えておき、動作速度の遅いメモリに代わってCPUと情報をやり取りします。容量は少ないがスピーディーにデータを送り、高速化に役立っています。現在1次キャッシュメモリ、2次キャッシュメモリはともにCPUの内部にあり、そのクロックに合わせて動作するため、非常に高速に情報をやり取りできます。また、SRAM*2という高速なメモリチップが使われ、メインメモリよりもずっと高速に動作します。1次キャッシュメモリの容量はCPUによって異なるが64〜128KBとなっており、容量は少ないが記憶装置の中でもっとも高速に動作します。2次キャッシュメモリは、256KB〜2MBと1次キャッシュメモリに比べて記憶容量は多いが動作速度は劣ります。けれども、やはりメインメモリよりは高速に動作し、CPUの命令処理を助けています。最近では、3次キャッシュメモリが搭載されたパソコンもあり、より高速に作業ができるように3次キャッシュメモリまでCPU内部にもうけている機種もあります。通常CPUはメモリ(メインメモリ)を介して命令を実行しています。CPUが1度目に命令を実行する場合は、メモリから読み込んだ命令をまず2次キャッシュメモリに記憶させ、そして1次キャッシュメモリに記憶させています。CPUが同じ命令を2度目に実行するときは、その命令をまず1次キャッシュメモリを探して処理します。1次キャッシュメモリはCPU内部にあってもっとも高速に呼び出すことができるからです。1次キャッシュメモリに目的の命令がない場合は、次に高速に動作する2次キャッシュメモリを探して処理します。そして2次キャッシュメモリにもない場合は、メインメモリにアクセスして命令を処理します。キャッシュメモリの容量が多いほど、低速なメインメモリへのアクセス数を減らすことができ、命令処理を高速化することができます。

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*1:メインメモリ

*2:Static RAM