neverjpのぶらり日記

コンピューター関連の記事とぶらりと出かけた先の写真など

(13)拡張バスとシリアル転送

チップセットグラフィックカードを差し込むPCI ExpressスロットやAGPスロットを結ぶバスは、画像を高速に転送しなければなりません。従来は専用のAGPを用いていたが最近ではPCI Expressが使われることが多いです。PCI Expressは片方向を2本束ねたものが最小単位となり「レーン」と呼ばれます。1レーンで250MB/秒のデータ伝送が可能で、複数のレーンを束ねて高速化することもできます。シリアル転送で動作周波数は2.5GHzです。グラフィックス用には16レーンが使われ、データ転送速度は4GB/秒となっています。なお、従来のPCIバスでは、データ転送速度は133MB/秒となっています。シリアル転送は、1本の信号線を使って1ビットずつ連続してデータを送る方式です。パラレル転送と異なりデータ間の干渉がなく高速化できます。従来はハードディスク接続にUltraATA、拡張スロットにPCIバス、グラフィックスカードにはAGPなどパラレル転送方式が良く使われてきました。けれども、最近ではSerialATAPCI Expressなどシリアル転送方式に変わりつつあります。周辺機器をつなぐUSB2.0IEEEもシリアル転送です。パラレル転送では一度に送るデータは多いがクロック数を上げるとデータの遅延が発生し、高速化は難しいです。シリアル転送では動作周波数を上げやすく、高速化しやすいです。また、ケーブルが細く、マザーボード上での配線も簡単でスペースもとらないといったメリットもあります。
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