neverjpのぶらり日記

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?プロジェクトマネージメントその2



プロジェクトマネージメントとは、チームに与えられた目標を達成するために、人(人材)・物(設備・物資)・金(資金)・時間(スケジュール)などをバランスよく調整し、全体の進捗状況を管理する手法です。メーカのSEが担当するケースもありますし、ユーザの電算部門が担当する場合もあります。開発工程のうち、ユーザの要求仕様をまとめる際の手法として次の3種類がありました。(1)システム分析法(2)ワークデザイン法(3)NUPS*1法です。これらは主にユーザの基幹業務の概要設計に用いられます。(1)はユーザの業務部署の調査を行うときに現場の人たちと、話し合いをする場合、現行のシステムを分析するのに使われます。システム分析法のアウトプットは日能式*2の事務フローです。現在の業務の問題点や、機械化の範囲もはっきりします。ここでは基本設計で使われるプロセスチャートも大体出来上がります。マスタファイル(商品マスタファイルや得意先マスタファイルetc)、トランザクションファイル(受注データや入金データや所要量データetc)も明確になります。データベース*3も同様です。(2)はブレーンストーミング*4でKJ*5法にのっとり機械化業務について各項目を洗い出します。これをひとつずつ機能表現して行きます。それぞれについて入力と出力、それから出力を導き出す機能について議論します。それをボトムアップしていくのが(2)のワークデザイン法、トップダウンしていくのが(3)NUPS法です。詳細については省略します。プロジェクトマネージメントではスコープ(プロジェクトの目的と範囲)、時間、コスト、品質、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、統合管理の9つの観点でマネジメントを行なう必要があります。SEはウォータフォール開発プロセスの各フェーズについて必要人数を検討します。それに期間を考慮して、ガントチャート(項目と必要とされる期間を横棒で表したものです)、PERTチャートを作成します。PERTチャートではクリティカルパス*6がはっきりします。また必要とされるハードウェアやソフトウェアについても考慮します。各プロセスで残すドキュメンテーションを洗い出します。自分の経験では、ある複写機メーカの所要量計算(部品展開)、ある自動車部品メーカの輸出業務(受注発注)、ある空調機メーカの工事原価管理業務、ある自動車部品、空調機等の在庫管理および販売管理のそれぞれ、概要設計*7を担当しました。個別事例の紹介については後日述べます。

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*1:自分のいた会社のローカルな手法です

*2:伝票を起票する、照合する、保管するなどを記号で表します

*3:リレーショナルデータベース、ネットワーク型データベース

*4:会議に集まったメンバーが他人の非難をせずに、人の尻馬に乗ったりして、思いついたことをすべて書き出す

*5:川喜多二郎

*6:各工程でそれ以上短くならない工程の連なり

*7:要求仕様