新機種への移行のドキュメンテーション。
前回ＯＵＫ９３００→９０−３００へのコンバージョンツールの作成について述べました。
これを使ってユーザがアセンブラ・プログラムのコンヴァージョンを行うに当たって留意点と実施要項を文書にしておく必要がありました。ユーザはこれを見ながら、まだ９０−３００が客先に搬入されていなければ当社のデータセンタを使ってモニタオープンで、またはデータセンタの時間割に沿って作業し、既に客先に９０−３００が搬入されていればそのサイトの実機にて作業を進めることになりました。通例まだ旧Ｍ/Ｃがサイトに置かれているのがほとんどでしたから、客先は当社のデータセンタを使うのがほとんどでした。そこでデータセンタを使った場合とモニタオープンを使った時の実施要領を手書きで作成しました。まだワープロなるものが世に出る前だったからです。当時コンピュータを使った作業については文書化されるものが少なかった（マニュアル類を除いて）のでコンヴァージョン作業の様に客先ＳＥに依頼して作業を行うには文書が不可欠でした。ファシリティの手配や、ジョブフロー、コンヴァージョン後の確認作業などについて指図書を作っておく必要があるのです。これを見て客先は作業を無事終えることができました。コンヴァージョン作業はいろいろなユーザで行われていましたから同僚のＳＥからこの文書は重宝がられました。文書化は面倒くさくて、ノウハウは各人の知識の中に入っているだけで他の人の役に立ちませんでしたので、作業の標準化とともにその後の自分のＳＥ人生にとって役に立つ作業だったと思います。
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